人気の検索キーワード:   照明  塗装  溶接 
トップ「家具・照明」のDIYレシピ > マトリョーシカ風のレトロな脚立セットを作ってみた
マトリョーシカ風のレトロな脚立セットを作ってみた
Taatan
2018年07月26日
耐荷重100kg以上のレトロな雰囲気の大きな脚立が欲しい(子供が食事台にしたり、台に足を入れてお絵かきなどもできると尚良し)という要望があり、たまたま手に入った国産ヒノキ材をメインに使って大・中・小の脚立セットを作ってみました。これを重ねると・・・
かかった費用: 10,000円
所要時間:   数日
いいね
9
お気に入り
4
このレシピをシェア  このエントリーをはてなブックマークに追加
材料
ヒノキ材2m 約10本
天板用板2種 1枚
ウレタンニス 1缶
木工ボンド 少量
工具
インパクトドライバー
電動丸ノコ
卓上丸ノコ
電動カンナ
ディスクグラインダー
スライド丸ノコ
トンカチその他小道具
step1
脚立そのものの構造は簡単なのですが、大・中・小でそれぞれどこに補強を入れて、どこにビスを打つかなど、慎重に設計しました。接着時などは長いクランプが無かったので、ヒモで代用してなんとか固定しました。
ステップ1
step2
特にこだわった部分は、ビス穴が目立たないようにすることです。ビスを打つ穴に、予めボアビットで真っ直ぐな穴を空けておいて、同じヒノキの材料を丸くエンピツのように削ります。
ステップ2
step3
それをビスを打った後の穴に(木工ボンドを塗って)はめこみます。 一般的なダボ材だと、足に使っているヒノキと木目や質感が違ってしまうので、同じヒノキ材から切り出しました。
ステップ3
step4
軽くトンカチでコンコンコンと入れれば、木工ボンドが中で染みて膨張して接着されるのでもう外れません。
ステップ4
step5
材料をマスキングテープで(念のため)保護して、ノコギリで不要な部分を切り落とします。あさり無しのほうが材料に傷が付きにくく切りやすいです。(あさりといっても味噌汁の具ではありません^^;) ノコギリの刃全てが真っ直ぐに付いているのが「あさり無し」。刃が交互に付いていのが一般的に「あさり有り」。側面研磨されている良いとこ取りの特殊な物もあります。 写真のは若干あさり有りなので傷に気をつけて切っています。
ステップ5
step6
あさり有りノコギリでも1~2mmくらい出っぱるように切ると傷になりにくいです。
ステップ6
step7
出っ張ったところはカンナで整えても良いのですが、あいにくそこまで切れ味の良いカンナが無かったので、グラインダーで削りました。
ステップ7
step8
こんなかんじにできました!ビス穴が同化してさほど目立たなくなりました。さらにニスをまた塗れば、少し離れて見るとどこがビス穴だったか分からないくらい目立たなくなります。
ステップ8
step9
大中小すべての骨組みのビス穴(外側側面)をこの方法で加工しました。 小の骨組みは一番単純ですが、4本の足をバランス良く組むのはなかなか大変でした。(写真は「小」です。) 前記事でたわみ調整できるようにしたテーブルが役立ちました。
ステップ9
step10
「小」の足だけは杉を使用したのですが、間違えてヒノキのダボでビス穴を埋めてしまったので・・・やはりよく見ると木目の違いがわかってしまいます。(汗)同じ材を使ったほうが良いということが改めてわかりました。「失敗は成功のもと!」ということにしておきます^^; 日々勉強です。
ステップ10
step11
天板はクランプの跡が付かないように捨て板を当てて、接着してからビス留めしました。接着の際は時間があれば1日以上は乾燥させたほうが良いと思います。
ステップ11
step12
こちらが「大」ですが、写真だと大きさが分かりにくいです。50cm×45cm×75cmくらいあります。脚立としてはかなり大きいです。耐荷重110kgとしましたが、もう少し重い物(人)でも大丈夫な強度です。
ステップ12
step13
「中」サイズは足にもヒノキを使用しています。太めのヒノキ材を真っ二つに切断したので、節に近い部分はものすごく硬くて切断が大変でした。「中」は耐荷重60kgとしました。
ステップ13
step14
こちらは「小」ですが、やはり大きさがわかりにくい。。ので果物を置いてみたら少しはサイズ感がわかるようになりました。「小」は飾り用で耐荷重10kgです。
ステップ14
step15
そしてこの3つをそ~っと重ねると・・・ マトリョーシカのように重ねて収納することができます。 初めて見た人が「え!3つあるの!?」と驚いてくれます^^
ステップ15
step16
ニスは特に天板に数回に分けて塗り重ね、強固な皮膜を形成しています。 天板などはあえてデコボコした輪郭にし、レトロな雰囲気漂う3つの脚立が完成しました!
ステップ16
コツ・ポイント
設計段階の数字が合っていても、実際に作るとオフセットが狭かったりして変更が必要なこともあるので、3つの脚立を重ねた時などに本当に重なるかを何度も確認しながら作ると効率的です。
やってみた感想
何よりヒノキを縦方向(薪割りのイメージ)に切断することが大変(節部分も使ったので)で、切断途中で切断面から煙が出てきて焦りましたが、なんとか形にできて、想像以上!と喜んでもらえたのでヨカッタです!
いいね
9
お気に入り
4
このレシピをシェア  このエントリーをはてなブックマークに追加
このレシピを投稿したユーザー
日頃から身の回りの物や便利アイテムを作ったりしてDIYを楽しんでいます。 不便を感じたらそれを解消できる物を考え制作し、必要なパーツも市販で無ければ可能な限り自分で作ります。 大工などの経験は無いですが、今まで独自に得てきたノウハウやアイデアでどこまでやれるか日々挑戦中です!