今話題のソイルペイント「HiLaRi」ペイントワークショップレポート

東京・浅草で7月22日に行われたペイントワークショップのレポートをレポートします。
会場はもともと倉庫として使われていたビルの一室をリノベーションしているオシャレなお宅です。今回は化学物質ゼロ、粘土と鉱物から作られたとドイツ生まれの塗料「HiLaRi」を使ったペイントワークショップをレポートします。

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3枚の壁をそれぞれ個性的なイメージに仕上げる

もともと倉庫だったこのお部屋。まるでおしゃれなカフェのような雰囲気でとってもおしゃれ。まだところどころに工事の面影が残るこのお部屋でワークショップしていきます。

今回のワークショップでは、室内の3枚の壁をそれぞれ個性的なイメージで仕上げていきます。


リビング側面の壁。職人さんの手で1枚1枚丁寧に貼られた杉板の壁。

キッチン正面の間仕切り壁。

3枚目は、玄関正面にそびえ立つこの壁。

さて、どんな風に仕上がるか?乞うご期待!

リビング側面の大壁は、アイボリーの「HiLaRi」でラフに仕上げる

まず、リビング側面の大きな壁は「HiLaRi」の中でも、顔料が一切使われていないというアイボリーで仕上げます。顔料が入っていないということは100%自然原料。
粘土、鉱物、石灰、陶土などで作られた「HiLaRi」は、嗅いでみるとうっすら土の匂いを感じるものの、いわゆるペンキ臭さは一切ありません。


最初の印象は、普通の水性ペイントよりも粘度が高く、少しドロっとして「バリウム」みたいな感じです(笑 例えがわるくてすみません・・・)。
塗ってみると粘度が高いので、塗り広げるのがちょっと大変ですが、刷毛にたっぷり含ませて、壁に塗料を置いてからサーッと広げていく感じで塗ると上手に早く塗れます。通常「HiLaRi」は2度塗りで仕上げますが、今回はムラになった部分だけを2度塗りして、ラフな感じに仕上げました。

塗っているときは、ちょっと色が薄いかなぁ、と心配になりますが、乾いていくにつれしっかりと色が出てくるのがわかるでしょうか。

キッチン正面の壁は赤茶色の「HiLaRi」で存在感のある間仕切りに

キッチン正面の壁はそれほど大きくないのですが、アンティークなレバースイッチがカッコイイ個性的な壁。ここはちょっと冒険して赤系の色で塗ってみます。選んだのは赤系でもちょっと茶色がかった赤色。
こちらをローラーで塗っていきます。スイッチ周りなどローラーで塗りにくいところは刷毛であらかじめ塗っておきます。


ローラーのコツは、塗料をしっかり含ませることと、ローラーを壁に押し付けないこと。押し付けるのではなく、軽く転がしながら薄く塗り広げていくのがコツ。1ヶ所に塗料が固まらないように転がして伸ばして、転がして伸ばして、、の繰り返しです。


1度目がしっかり乾いたら、2度塗りで仕上げます。2回目はあえて刷毛を使って塗ってみました。刷毛の向き(塗る方向)をランダムにすることで、刷毛目の細かい陰影が浮き出てきて、とても個性的な仕上がりになります。
こちらは「HiLaRi」に興味があってご参加いただいたプロの塗装職人Tさん。さすがプロの手さばき!


ある程度乾いたところでマスキングテープを剥がして完成です。うっすら木目が浮き出ているのがわかるでしょうか。

海をイメージしたグラデーションの壁にチャレンジ

ランチを挟んで、いよいよ今日のメイン。入口正面の大きな壁は、海をイメージしたブルー系のグラデーションにチャレンジ。この日のために特別に調色していただいた3色の「HiLaRi」がこちら。

まず、おおよそのグラデーションの幅を決めて薄い色から塗っていきます。こちらの壁は合板にシーラーを塗って、さらにその上に水で薄めた「HiLaRi」を塗ってしっかり下地を作りました。

ここもあえて刷毛を使ってランダムな雰囲気を出していきます。


乾き具合を見ながら色の境目をしっかりマスキングして濃い色を重ねていきます。マスキングテープを貼るときはグラデーションが平行になるようにきちんと測って貼ってくださいね。


さらにグラデーションを塗り重ねていきます。乾いてくると下地の木目が浮き出て、まるでホンモノの波のような雰囲気になってきました。
実はこの壁、合板の継ぎ目が目立たないように、大工さんが丁寧に木目を合わせて貼ってくれていたので、これには一同大喜び!


半乾きのところでマスキングテープを剥がして完全に乾けば完成です!

気温36度!閉め切りの室内で塗っても大丈夫。ソイルペイント「HiLaRi」

実は今回のワークショップの舞台となったお部屋の主、Yさんは一般的な塗料では、数分で部屋にいられなくなってしまうほど化学物質が苦手な方なのです。
そして、この日の東京の気温はなんと36度!当然、室内はクーラーつけっぱなしで窓は閉め切り。乾かすために扇風機もガンガン使用しましたが、Yさんをはじめ具合が悪くなった人はひとりもおらず、みんな最後まで気持ちよくペイントすることができました。

有機溶剤をまったく使わず、粘土、鉱物、石灰、水など天然素材だけで作られた「HiLaRi」。
塗料のイヤな匂いがないだけでなく、チリやホコリ、お部屋の匂いなども吸着してくれるので、お子さまやペットのいるご家庭にもおすすめです。本国ドイツでは、その安全性を評価され、ルフトハンザ航空のファーストクラスラウンジなどにも採用されているそうです。
今回は、合板に塗装しましたが、もちろん石膏ボードやビニールクロスの上からでもOK。カラーバリエーションは170色以上。

ちなみにこの「HiLaRi」という商品名。ラテン語で「朗らかな」「心地よい」という意味をもつ「hilari」という言葉が語源で、「HiLaRi」でたくさんの心地よい空間を創造したいという想いが込められているそうです。
気になる方はぜひ一度お問い合わせしてみてくださいね。


みなさまお疲れ様でした~!

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ソイルペイント「HiLaRi」

 

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