築60年の長屋をリノベーション！大阪「ながやR」潜入レポート

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「つくるを楽しく」。リノベーションやDIYで地域を元気に

ながやRのある大阪市・生野区では、もともと職住一体型の商店や町工場がたくさんある地域で、1階で商売をして2階で暮らすというスタイルが定着していたそう。
ところが近年では、高齢化が進み廃業していく会社も多く、それに伴い空き家も増加している。そんな昔からの建物を、ただ壊して建て替えるのではなく、DIYリノベーションして自分の好きな空間にしそのライフスタイルを住み開きという形で見てもらい、古い長屋でもオシャレな空間に変身させれるし、そこで仕事も出来るという昔ながらの良きスタイルを多くの人に知ってもらい空き家活性化に繋がるような場所に船長小笠原さんはしたいとのこと。

『単に建物をリノベーション(再生)するだけではつまらない。地域の子どもたちと引退したシニア世代が楽しく交流できたり、モノづくりの技術を教えられたりする場を作りたいんです。』
「ながやR」をきっかけに地域のコミュニティが生まれてほしい、そんな想いから生まれました。

築60年の長屋を2年かけてDIYリノベーション

「ながやR」はもともと長屋として使われていた築60年の建物を、小笠原さん自身がDIYで2年以上の時間をかけてリノベーションした。
1階は物販店舗兼作業場。昭和テイストの看板や、今ではなかなか手に入らないレアな商品なども、古い金物屋さんなどから仕入れて展示していて、数十年前にタイムスリップしたような空間だ。

建物を改修する上でも、新しい材料はほとんど使わず、使えるものはすべて活かして古き良き昭和テイストに仕上げている。常にオープンにしているので、地域の方が集まったり、建築関係の学生さんが見学に訪れたりするそう。

2階は、住居兼オープンスペース。まるで秘密基地のようなワクワクする空間。「新しいモノはいくらでもあるけど古いものを作ることはできない。だから大事にしたいし、全部使いたくなるんです」・・いや、名言です。

木材や金属の端材、古い蛇口、単管パイプなど、素材感出まくりのカッコイイ空間になっている。

お店のオーナーさんからの相談で始まったDIYサポート

ながやRの事業のひとつは「DIYサポート」。DIYでお店や住まいを作りたいというオーナーさんや店主さんをサポートする事業だ。
もともと、この事業はある飲食店の店主からの相談がきっかけで始まったという。

店主は新しいお店を出店するにあたり「今までと同じ工務店にお願いすれば、今までと同じようにキッチリ仕上げてくれる。でも本当にそれでいいんだろうか？」そんな思いでずっとモヤモヤしていたそう。
そんな時に、ある人の紹介で提案を受けたのが、ながやRの「DIYによるお店づくり」。普通の工務店ではできないような素材の提案や、費用面でのメリットもありながら、一番魅力的だったのは「みんなでつくる」ということ。

店主自ら朝から夕方まで現場作業をこなし、夕方からは既存店の運営とハードな毎日だったが、既存店の常連さんやその知人・友人まで手伝いに来てくれて、みんなでワイワイ作れたことが何より楽しかった。

もちろんすべてがDIYでできるわけではなく、プロの職人さんに任せた方がいいところもたくさんある。ながやRでは、このプロがやるべきところとDIYでできるところの切り分け、材料や仕上げの提案、ホームセンターへの買い出し、現場でのサポートなど、施主と並走しながら完成までをサポートしている。

「こんなものがあったらいいのに」から生まれるながやRの商品開発

ながやRのもう一つの事業がDIY関連の商品開発と販売。小笠原さんはもともと工務店で12年間プロの職人さんとして働いていて、その後、DIY関連ネット通販大手の「DIYTOOL.COM」を運営する大都に転職し、バイヤー・商品開発などを担当したという経歴の持ち主
その経験と、バイヤー時代に感じていた「こんな商品があったらいいのに」という想いからから生まれたのが、ながやRのオリジナル商品だ。そのいくつかを紹介したい。